下関の製缶業で生産される製品や加工法を紹介!

製缶といえば、飲料水のパッケージをイメージするかもしれません。
しかし、下関をはじめ、様々な工業の盛んな地域では、そう言った製品以外にも多くの製品を製造、加工しています。
今回は、下関の製缶業で生産されている製品やその加工法を紹介していきましょう。

下関の製缶業は金属業界の製缶を手掛ける

製缶といえば缶詰の缶や缶ジュースといった、いわゆる飲料缶を手掛けるイメージがあります。
確かにこの飲料缶製造も製缶なのですが、下関では主に金属業界における製缶業が盛んです。
金属業界で製缶といえば、タンクや機械装置のカバーといった製品を作る作業を指し、鉄板などを切断、溶接加工によって製品に仕上げていくことです。
また、切断を行う場合は、フレームやパイプといった材料、主に鋼材や形鋼といった部品を接続していくこともあります。

このように金属、特に鉄部分を曲げたり、切断したり、溶接して、立体的な製品を作っていく作業を製缶加工というのです。

下関で行われている製缶の流れ

次に下関で行われている金属加工業の製缶について解説しましょう。

最初に図面作成として、顧客と打ち合わせを行い必要な金属加工品の図面を起こします。

図面が完成し、顧客の同意が得られれば加工を開始します。
まず行われるのが溶断(ようだん)と呼ばれる作業で、この作業は金属をガスやレーザー、電気、ガソリンといった様々なエネルギーを使用して切断していく方法です。

ここまで出来たら、ダイと呼ばれる型に加工した金属をのせてプレスしながら缶の形に曲げていきます。
この過程を曲げ加工と呼びます。

板のサイズが加工されたら溶接を施していく流れです。
加工された金属板を溶接でつないで形にしていきます。

外見がほとんど完成したら配管などが通せるように、はめ込み部分ができるように穴あけ加工をしていきます。
そして最後に組み立てまで行いますが、下関の工場では、多くの企業でこの一連の作業ができる体制になっています。