長崎はマグロの養殖魚も生産!その全貌とは?

長崎県は、ブリや真鯛などをはじめ、多くの養殖魚生産を行っています。
その中でも近年注目されているのが養殖クロマグロです。
養殖魚として、生産が難しいとされるクロマグロはどのようなものでしょうか。
今回は、長崎の養殖魚であるクロマグロについて解説します。

クロマグロ養殖魚生産量全国1位の実績がある長崎

長崎では全国に先駆けていち早くクロマグロの本格生産を開始しています。
その結果、現在では日本一の生産量を誇るに至っています。
さらに品質も高く、国内の養殖魚を手掛ける地域としては比較的北に位置しているため、海水温が低くクロマグロの成長もゆっくりしています。
一見マイナスな条件のように見えますが、それによってしまりの良い身と、きめ細かな脂を持っています。

クロマグロの生産は難しいとされていますが、長崎は入り組んだ地形による養殖に適した海域が数多く存在するため、地理的に見ても好条件です。
そう言った優位性もあって、クロマグロの養殖魚を本格生産するようになりました。

長崎の養殖魚としてクロマグロが誕生するまで

長崎の養殖魚としての生産は、すでに2014年には本格的に行われています。
そして同年以降生産量や出荷量全国1位を誇っています。
長崎県と長崎県まぐろ養殖協議会が連携して高品質なマグロ生産を推進しているのが特徴で、さらに技術的な指導も長崎県水産試験場から仰いで、試行錯誤をしています。
ここからさらに消費者のニーズに合ったマグロ生産を行い、長崎を代表する養殖魚にしようと試みているのです。

主な生産地は県下最大の養殖地である対馬を始め、壱岐・五島・県北・県南地区等の県下各地に分散されています。
さらに品質の維持向上を目的に長崎県や大学、消費者団体、業界などで構成される認定委員会に認められた適正養殖認定養殖業者が生産し、厳しい審査を受けて生産されているのも特徴です。

より本格的な生産が行われれば、養殖魚として日常的にマグロが並ぶ日も遠くないでしょう。