高知県はナスの生産量が日本一!その理由とは?
高知県は、北は山々が連なり南は太平洋に面した、四国の南部に位置する県です。温暖で日照時間が長いため、野菜や果物の栽培に適しています。そのため、野菜の促成栽培など施設栽培が確立されており、野菜生産は日本で屈指の地位を占めています。
中でもナスは全国1位の生産量を誇ります。高知県のナスの生産量は40,800トン、構成比は13.5%です。今回は、ナスの魅力と高知県のナスの生産量が日本一な理由についてご紹介します。
ナスの起源・特徴
ナスはインドから発祥したと言われており、紀元前から栽培が行われてきた歴史ある野菜とされています。日本には中国から伝わり、奈良時代には栽培が広まったと言われています。
江戸時代には高貴な方へ献上される高級食材として扱われていました。しかし徐々に多くの場所での栽培が盛んになり、庶民の野菜として楽しまれるようになりました。
現在は全国各地で生産されていますが、地域によってナスの形は異なります。
・関東地方:たまご型で小さめのナス
・東海〜西日本:たまご型で大きめのナス
・北信越、東北、九州:長めの形状のナス
現在でも地域ごとにさまざまな品種のナスが作られています。
ナスは栄養満点の食材
ナスは90%が水分でできているため、栄養が少ないと思われがちです。しかし、健康や美容に良い成分を多く含む食材なのです。具体的には、以下のような成分を含みます。
・カリウム
高血圧の予防やむくみの解消、夏バテ防止に役立ちます。
・ポリフェノール
免疫力の向上やがん予防、視力や眼精疲労の改善に貢献するでしょう。
・食物繊維
生活習慣病の予防、便秘の予防と改善が期待できます。
高知県のナスの生産量が日本一な理由
高知県のナスの生産量が高い理由は、ほぼ一年中栽培できる環境があるからです。
ナスはインド発祥の野菜とされ、暖かい気候を好みます。高知県は温暖で日照時間も長いため、ナスの栽培に適しているのです。また、温暖な気候であるため促進栽培が盛んに行われており、10月から6月の寒い時期にもナスの生産を緩めることなく出荷できます。
他にも高知県は、昆虫を使って自然受粉させる交配昆虫の導入率や、害虫駆除する農法の導入率が全国1位を占めます。このような全国に先駆けて行なっている取り組みが、ナスの生産量全国1位の理由です。
高知県産のナスは通販でも購入することができます。気になった方はぜひチェックしてみてください。